留守番の2大ストレス
わんちゃんの留守番ストレスは大きく2つあります。
①飼い主さんがいないストレス
②知らない場所に預けられるストレス
この記事では、わんちゃんのストレスを最小限に抑えてあげるために、この2大ストレスをどれだけ緩和させてあげられるか、という視点から考察しました。お留守番先を選ぶ際、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです〜♪
自宅でお留守番がやっぱりいちばん!
そのまま自宅で留守番できるなら「知らない場所に預けられるストレス」がなくなり、ストレスを半分に減らせます。お世話を頼める相手が必要になるので、ここがちょっとハードルが高くなるポイントかもしれません。またこの方法は、持病がある子、モノを壊して食べてしまう癖がある子にはあまりおすすめしません。日常でもおとなしく長時間の留守番ができる子に向いています。
友人や家族にお世話を頼む場合
わんちゃんのことを知っている友人や家族に留守を頼めるなら飼い主さんも安心!1日1回1時間でいいので、自宅に来てもらって、ごはん・お水を与え、トイレを清潔に整えてから少しの時間遊んでもらえたら、もう言うことはありません。
ペットシッターにお世話を頼む場合
留守中に他人を家にあげるのはちょっと...と思う方に配慮して、最近は入って欲しくない部屋にセキュリティシールを貼ったり、作業中はカメラで録画をするなど、飼い主さんが安心して頼めるよう工夫がされています。まずはお近くのペットシッターさんにぜひお話をきいてみてください。
注意!お散歩のリスクを知ろう
留守番で注意してほしいのが脱走です。自宅なので玄関からの脱走リスクは低いかもしれませんが安全のためにペットゲートを玄関に設置しましょう。
お散歩も危険です。ふとした瞬間にリードを離してしまうこともあり得ます。万が一脱走させてしまったら、迷子札やマイクロチップをつけていたとしても戻ってくる保証はありません。交通事故のリスクもあります。さらに、ご友人なら人間関係まで悪くなってしまうことも。
数日の留守であれば散歩はやめておきませんか。屋内で遊んでもらうだけでも、わんちゃんには気分転換になります。
万が一の時の連絡先をまとめておこう
お留守番のリスクは迷子、病気、事故です。万が一の時のために、必ず下記の連絡先(電話番号と住所)をまとめておき、留守をお願いする人と共有しておきましょう。
◆かかりつけの動物病院
◆最寄りの警察署
◆管轄の動物愛護センター(保健所)
ペットカメラで寂しさをしのぐ
飼い主さんがいないストレスをほんの少し軽減できるかもしれない方法のひとつがマイク付きのペットカメラです。スマホからいつでもわんちゃんに声をかけることができます。わんちゃんがマイク越しの声を飼い主さんと認識するかどうかはわかりませんが、飼い主さんに似た声に興味を示してくれるはず。ただ、それだけではすぐ飽きてしまうかも...?
そこで、ももこ先生のおすすめはカメラ機能と一緒におやつまであげられる ドッグカメラ「Furbo」。
スマホからボタンひとつでポーン!とおやつが飛び出すので、わんちゃんに「オスワリ」や「フセ」をさせてゲームをしたり、コミュニケーションを楽しむことができます。わんちゃんも喜んでマイク越しの声に耳を傾けるでしょう。少なくとも飼い主さんがいない寂しさを少し紛らわすことはできそうです。
1泊程度なら自動給餌器が便利
1泊程度の短期のお留守番なら自動給餌器に頼るという手もあります。タイマー式で決めた量を給餌してくれるものや、ペットの様子をスマホからチェックできるペットカメラ付きのものまで。1台持っておけば、旅行以外でも夜帰りが遅い日など重宝するはず♪
定番のカリカリマシーンは飼い主さんの声が登録できます★☆
わんこの様子が見れるカメラ付きのカリカリマシーンSPも★☆
わんちゃんを預けるならどこがいい?
自宅が難しい場合、留守番の2大ストレスは避けられません。せめて、さらにストレスが加わらないように、預け先を選ぶ際のチェックポイントをまとめてみました。
【チェックポイント】
✅犬の行動学や習性を理解してる
✅狭いケージに入れっぱなしでない
✅頻繁にコミュニケーションをとる
✅迷子や病気のリスクに対処してくれる
✅日頃から知っている人がいる
こちらの5項目から預け先を検証してみました!
総合的に安心できる預け先はドッグトレーナー
自宅でお留守番できない場合、わんちゃんを預けるならやっぱりドッグトレーナー!保育園に通っているわんちゃんなら保育園に預けてもOKです。日頃からわんちゃんの性格や癖、そして問題行動に発展するかもしれないポイントを抑えてくれているドッグトレーナーがいることがベストですが、これまでにドッグトレーナーと接したことがない方はこの機会にぜひ探してみてください。その際、「褒めるトレーニング」を行うインストラクター型のドッグトレーナーを選んでください。罰を使うトレーニングは避けましょう。
【チェックポイント】
✅犬の行動学や習性を理解してる ◎
ちゃんとしたドッグトレーナーなら理解しています。
✅狭いケージに入れっぱなしでない ▲〜◎
フリーランスのドッグトレーナーの多くは自宅で預かるため、わんちゃんは一般家庭でフリーで過ごすことになります。でも、犬舎等で預かる場合もあるのでどのような環境かは事前に確認しましょう。
✅頻繁にコミュニケーションをとる ◎
ドッグトレーナーはコミュニケーションをとることが仕事!ほったらかしにすることは基本ないはずです。
✅迷子や病気のリスクに対処してくれる ○
迷子リスクに備えてダブルリードやショルダーリードを使うなどの対策を行うはず。コミュニケーションをとる頻度が多いので病気怪我の発見も早い。
✅日頃から知っている人がいる ✖️〜◎
日頃からお世話になっているドッグトレーナーなら、わんちゃんも安心ですね。初めてのドッグトレーナーなら多少ストレスに感じる子もいるかもしれません。
友人や親戚の家は脱走対策を徹底して
一般家庭で預かってくれる友人や親戚の方がいるなら、とにかく脱走対策を徹底しましょう。どんなに犬好きの人でもふとした瞬間にリードを持つ手が緩むこともあります。飼い主さんとの散歩では脱走するようなそぶりが全くないわんちゃんであっても油断は禁物です。あと誤飲にも注意!
【チェックポイント】
✅犬の行動学や習性を理解してる ✖️
一般の方であれば、専門的な知識は持っていないはず。
✅狭いケージに入れっぱなしでない ◎
一般家庭にフリーの状態で預かっていただけることを想定しています。
✅頻繁にコミュニケーションをとる ◎
わんちゃんを可愛がっていただける方を想定しています。
✅迷子や病気のリスクに対処してくれる ▲
とにかく脱走が怖いです。玄関には必ずペットゲートを設置してください。お散歩は数日なら行かなくてもいいと思います。また室内フリーの場合、誤飲の事故にも注意です。犬が口に入れてしまいやすいものが床近くにないか事前に確認ください。
✅日頃から知っている人がいる ✖️〜◎
わんちゃんが知らない人なら、事前に会って慣れさせておきましょう。
持病がある子は動物病院が安心
持病がある子、高齢の子はお世話になっている動物病院に預ければ、万が一の時も安心です。ただ動物病院は病気への対応が早い以外に預けるメリットがそこまでなさそうなので、健康に心配のない子は別の方法をおすすめします。
【チェックポイント】
✅犬の行動学や習性を理解してる ○
獣医師は犬の獣医学に精通していますが、行動学や学習心理学等は専門外です。
✅狭いケージに入れっぱなしでない ✖️
病院は入院しているわんちゃんと同じような狭いケージが基本です。お散歩は連れていってもらえても短い時間だと思います。
✅頻繁にコミュニケーションをとる ▲
病院は病気の動物のことで忙しいため、健康な犬の相手はなかなかしてもらえないだろうと思います。
✅迷子や病気のリスクに対処してくれる ◎
持病がある子はもちろん、高齢の子も体調の変化があった時に動物病院がいちばん安心です。
✅日頃から知っている人がいる ▲〜○
そもそも動物病院は嫌なことをされる場所、怖い場所と思っているわんちゃんが多いので、いつもの先生や看護士さんであってもわんちゃんは多少はストレスに感じちゃうかも。
ペットホテルは正直ピンキリ
ペットホテルはいろんな形態があります。トリミングサロンやペットショップが兼業でホテルを経営している場合や一軒家で自宅兼ペットホテルを経営している個人の方など。それぞれの内容を確認した上で判断するしかありません。
【チェックポイント】
✅犬の行動学や習性を理解してる ▲〜○
例えば、トリマーの場合トリミングの知識はありますが行動学は専門外です。
✅狭いケージに入れっぱなしでない ✖️〜○
ケージやちょっとした個室で預かることになります。ドッグラン併設の場所はドッグランで遊ぶ時間をとっていたり、散歩に連れて行くところもありますので、内容をよく確認しましょう。
✅頻繁にコミュニケーションをとる ✖️〜○
ペットホテルだけを経営している場所は少なく、トリミングなど他の仕事もありながらの預かりの場合、スタッフは預かっているわんちゃん以外のペットの世話で忙しいはずです。そのため、そんなに構ってもらえないだろうと推測します。
✅迷子や病気のリスクに対処してくれる ▲
ホテルには何かしらのペットのプロがいるはずなので、病気の発見は普通の人よりはやいと思います。ただ、どれだけ1頭の子を見る時間をとっているのかわからないので評価しづらいところ。ドッグラン併設の場合は他犬とのトラブルが心配なので、ドッグトレーナーが常勤していると安心です。
✅日頃から知っている人がいる ✖️〜○
トリミングなどで頻繁に預けている場合以外は、日頃から知っている人は少ないのでは。
お留守番のために準備してほしいもの
ペットゲート
自宅での留守番や友人・親戚宅に預けるのなら、ペットゲートを用意しておきましょう。大切なのは強度ではありません。目の前に何かしら障害物があるだけでとっさに止まってしまうもの。脱走の一瞬の隙をつくらないために、必ずペットゲートを設置しましょう。100円ショップのものを組み合わせて手作りしてもOK。
ショルダーリードとダブルリード
あってはならないことですが、ペットのプロでもわんちゃんを脱走させてしまうリスクはあります。お散歩に連れて行ってもらうなら手を離してしまっても大丈夫な「ショルダーリード」や、万が一首輪やハーネスをすり抜けてしまっても安全な「ダブルリード」を準備しましょう。ペットホテルや動物病院に預ける際は、安全のためにこれらのリードを使ってもらうようにお願いすることをおすすめします。
↓写真のようにショルダーリードはたすき掛け型のリードです。こちらのショップ「すず首輪製作工房」は保護犬仲間の間でも有名で、多くの保護犬たちが愛用しています。作りがしっかりしていておすすめです♡
犬 肩掛け リード ショルダーリード ハンズフリー 超小型犬 小型犬 中型犬 大型犬 カラフル・ベーシック 肩かけリード【シングルタイプ】
ダブルリードは1頭の子の「首輪」と「ハーネス」両方につなぐと、万が一、片方をすり抜けてしまってもセーフ★*☆
鑑札・迷子札やマイクロチップ
お住いの市区町村から交付されている鑑札を装着しておけば、登録番号から確実に飼い主さんがわかります。鑑札をなくした方は迷子札でもOK。マイクロチップは動物病院で簡単に装着してもらえます。脱走してしまったら探しても見つからなかったり、万が一事故にでもあって亡くなってしまったら悔やんでも悔やみきれないので....とにかく脱走させないように気をつけてください。
まとめ
お留守番がわんちゃんにとって大きなストレスになるかどうかは飼い主さんの選択次第。このページでは予算に触れていませんが、現実的には予算も大きな選択基準の一つになると思います。私のオススメは自宅でお留守番。厳しければドッグトレーナーに預けることですが、それぞれの状況に合わせてマイベストを探してみてくださいね (✿˘艸˘✿)