うちの子は旅行に連れていけるかな?3分チェック!
チェック① 怖がりさんですか?
✅外にでると尻尾が下がりっぱなし
✅散歩の時間になると察して隠れる
✅知らない人が近寄ると、後ずさる、逃げる
✅ペットホテルに預けたら軽く体調を崩した
チェック② クレートの中でずっとおとなしくできますか?
✅クレートを持っていないのでわからない
✅クレートの中に入ってくれない
✅クレートに入れると中で鳴く
✅クレートの中で長時間過ごしたことがない
チェック③ トイレの状況は?
✅室内で排泄の失敗が多い
✅室内で排泄はしない。外でしかしない。
✅掛け声で排泄させることができない
✅外では場所を選ばずマーキングをする
チェック④ 吠えるときはどんなとき?
✅知らない人に吠える
✅他犬に吠える
✅物音やはじめて見る物に吠える
どれもチェックがつかなかった!!
一般的に心配されるポイントをぜんぶクリア♪♪♪ 旅行へ連れて行ってもストレス少なく快適に過ごせると思います。
◆旅行に準備したいアイテムをこちらの記事にリストアップしてました!
チェックがついたわんちゃんたちへ
以下、チェックがついた項目をぜひ読んでください。 準備を整えてから旅行を計画しましょう٩(*´︶`*)۶
チェック①怖がりさんですか?
ここでチェックがついたわんちゃんは、外や知らない人が苦手でこわがりだったり、警戒心が強かったりします。そのため、人や他犬へ吠える子も少なくないでしょう。
旅行は知らない環境へ行き、知らない人や犬や音や匂いに囲まれます。知らないことだらけで落ちつくことができず、旅行はその子のストレスとなる可能性が高いかも...。
可愛そうだからお留守番をさせる...?
でも、そもそも外が苦手な今の状態の方がかわいそうなのでは...?
一緒に旅行に連れて行きたい!と思ってこのページにたどりついたその気持ちを機に、ぜひ今日からわんちゃんを外の環境に慣らしてあげましょう٩(ˊωˋ*)و✧*
日常でしてほしいこと!
◆外でごはん・おやつをあげる
外 ( = きらい ) で、ごはん・おやつ( = 大好き )を与えることで、外の印象を良くしていく作戦です。
もし外でごはん・おやつを食べない場合は、ごはん・おやつをもっと魅力的なものに変えるか、もっと刺激の少ない場所 ( うるさい音がしない、車・自転車・人が通らない ) に移動しましょう。
Check②クレートの中でずっとおとなしくできますか?
そもそもクレートってなんだろう?と思う人もいると思います。持ち運びできる犬小屋のような形状のものでハード(プラスチック)とソフト(布)がありますが、ここでいうクレートはハードタイプのこと
つまりコレ↓
このクレートに慣れている(クレートトレーニングができている)わんちゃんは断然旅行がしやすくなります!なぜなら、クレートを「わんちゃんのお部屋」として慣らしてあるから。自分の部屋ごと移動ができるなら、知らない場所へ行ってもわんちゃんは安心できますよね(❁´ω`❁)。
さらに、クレートは四方ほぼ覆われているため外が見えにくく、布をかけてしまえば真っ暗にすることができます。暗い狭い「あなぐら」な場所は、実は犬は本能的に安心できるのです。
クレートは旅行のストレスを大幅に軽減することができるマストアイテム♪
中に柔らかい布やクッションを入れてあげて
布やタオルをかぶせたあなぐら感がわんちゃんを安心させます!
慣らし方はこちらの記事にまとめましたのでぜひトライしてね♪
Check③トイレの状況は?
トイレがちゃんとできる/できないは、人によって考え方が違うと思います。例えば、外で排泄して、マーキングの心配もなく、室内では絶対にしない子なら特に旅先で不自由しないかもしれません。
でも、私たちドッグトレーナーが考えるトイレの理想は「飼い主さんの掛け声で排泄ができること」です。
これができると旅先だけでなく、犬生のあらゆる状況に対応できるため超おすすめ!
室内ならペットシーツの上で、外なら車に乗る前など、飼い主さんがしてほしい場所、してほしいタイミングで排泄を促すことができます。
よくある旅行の3つのトイレ不安も一気に解消することができます。時間があるときに良かったらトイレトレーニングにもチャレンジしてみてくださいね。
解消①室内でのトイレ不安
あちこちに排泄するわんちゃんは宿泊施設はもちろん、他のお客さんの迷惑に...。飼い主さんも気が気でないっ!ですよね。事前にトレイシーツで排泄を済ませておけば安心です♪
解消②犬可の施設でのトイレ不安
キレイな商業施設などは、ペット可であってもあちこちで排泄しないように管理したいです。小型犬ならキャリーやペットカートを用意して予防することもできますが、中型犬以上はそうもいきません。迷惑にならない場所で事前にトイレを済ませておきたいですね。
解消③移動中のトイレ不安
成犬のわんちゃんは平均7−8時間はトイレを我慢することができます。もっと長く我慢できる子も多いです。なのでそこまで心配しなくても大丈夫ですが、長時間の移動なら、事前にトイレを済ませておけると安心です。
失敗が心配ならマナーパンツを
マナーパンツ(犬用おむつ)を履いていれば、ホテルや旅館でも安心して過ごせます。
【慣らし方】
マナーパンツを履かせるたびに、フードもしくはおやつをあげましょう。わんちゃんは「マナーパンツ=フードがもらえてうれしい!」というマインドがつくられ、マナーパンツにいい印象を持つようになります。
もし、マナーパンツを見て逃げるようになったら「与えているフードやおやつよりもマナーパンツの方が嫌!」になっているので、フードならおやつに、おやつなら特別なおやつにグレードアップしてください。慣れたらおやつをグレードダウンしたり、減らしたり、いずれはあげなくて良い状態にゆっくりと持っていくことができます。
Check④吠えるときはどんなとき?
吠えは続いている年月の長さにもよるけれど、実はすぐになくせるものではないんです。根本的に解決したいならしっかりトレーニングをするしかない...。
例えば・・・
●人に吠えるなら、人が少ないキャンプや一軒家を丸ごと借りる避暑地へ行く。
●他犬に吠えるなら、犬可の客室数が少ない宿泊施設を探す。
●そもそも吠えても周りが気にしない、わんちゃん専用のドッグリゾートへ行く。
ほらね、工夫次第で旅行を楽しめます〜♪♪♪
ただ吠えることはいいことではないので、吠える子の対処法(いまの状態よりひどくさせない方法)をお伝えしますね。 ぜひ、実践してください!
吠えるわんちゃんの対処法
◆吠えの対処法は → 吠えさせないこと!
いやいや、それができないから困ってるんでしょ!と怒られそうですが(笑)。
して欲しくない行動はその行動をさせないように予防することが基本です。
なぜなら、
学習心理学的には、吠える経験値を増やすほど、わんちゃんは吠えることがどんどん得意になり、やがて条件反射的に吠えるようになります。
脳科学的には、吠えると脳にアドレナリンがドパドパと出て、しばらく脳内に残ります。例えば、人間も誰かと喧嘩した後、なんかイライラする〜!としばらく不機嫌だったりしますよね。これもアドレナリンが残っているせいだと言われています。わんちゃんも一緒で、一度吠えさせてしまうと、アドレナリンが出て残るのでその後も吠えやすい状態が続くことになります...なので、飼い主さんはわんちゃんが吠える状況を把握して、その状況をつくらないようにがんばりましょう٩( 'ω' )و
【小型犬の場合】
◆吠える対象(人や犬等)がいる場所では
例えばカフェなどでは、キャリーやペットカートを用意して吠えそうな状況になったら、必ず吠える前にキャリーやペットカートのカバーをしめること。キャリーやペットカートの隙間から外が見える場合は見えないように布をかぶせるなど工夫してください。
◆前から吠える対象(人や犬等)がきたら
例えば散歩中の場合、わんちゃんが気付く前に飼い主さんが抱っこして背を向けて、吠える対象を見せないようにすること。気がつかなければ吠えません。
【中型犬以上の場合】
◆吠える対象(人や犬等)がいる場所
大きい子は制御が難しいので、そういう場所には最初から連れていかないでください...。
◆前から吠える対象(人や犬等)がきたら
例えば散歩中の場合、わんちゃんが気付く前に飼い主さんがまわれ右!して反対方向へ早足で離れてください。
【大切なポイント】
わんちゃんが気付く前、吠える前に、飼い主さんが行動することがポイントです。犬は吠える前に、吠える対象を目でロックオンするので、何かをじーっと見てるなと気づいたら、視線の先を注意深く観察してください。
吠えてしまったらどうする?
◆吠えてしまったら → 「吠えるのをやめる距離」までダッシュで下がろう!
吠える対象(人や犬等)からすぐに離れてください。吠えないところまでダッシュで距離をとってください。
わんちゃんはおそらく吠えまくっていて飼い主さんの声が届かない状態だと思うので、抱っこしたり、リードを引っ張って構いません。 吠えている状態を一刻も早くやめさせて落ち着かせましょう。
また、この時「ダメでしょ!」とか「コラ!うるさい!」とか、わんちゃんを叱っても全く意味がありません。それよりもまわりの人に「うちの子が吠えてすみません〜!」と謝りながらサササッと逃げるがごとくその場を離れるのがコツです。もちろん、体罰はしないでくださいね。
頼れる道具「ジュントルリーダー」
吠えるとコントロールがききにくい子は、ジェントルリーダーの装着をお勧めします。ジェントルリーダーはそもそもはお散歩の引っ張りを防ぐためのグッズです。見た目が口輪みたいなのであまり印象は良くありません(^_^;)。
でも、効果は抜群です!
吠えて相手に向かおうとしても、ジェントルリーダーが鼻先を前から横へズラすため、力が分散して突進することができません。これつけていると中型犬以上のチカラのある子も制御しやすく、すぐにその場から離れることができます。
また、首輪だけの場合、引っ張ると首に負担がかかりますが、ジェントルリーダーならその点も安心です。
ジェントルリーダーはこんな感じに鼻先に装着します。口輪みたいに見えるので見栄えは良くない(^^;、口は開きます。モノを食べたり、吠えたりすることもできます。
首輪と一緒にリードにつなぎます。ジェントルリーダーを使う時は、首輪は必ずハーフチョークです。
ハーフチョークカラーとは普通にしている時はゆるゆるだけど
引っ張ると首にぴったりになって抜けなくなる首輪です。ちゃんと調整してあげないと首を絞めてしまうので気をつけてね!
★首輪についてはこちらの記事を読んでね!★
★吠えるわんこと出かけたい飼い主さんに★
まとめ
いかがでしたか。わんちゃんと一緒の旅行が少しイメージできたかなと思います。
でも、そこまでしてわんちゃんを旅行へ連れて行った方がいいの?ペットシッター等のもとでゆったり過ごす方が幸せなんじゃないの? そんな風に考える飼い主さんもいるでしょう。
どっちが本当に幸せかは、わんちゃんに直接聞かなければわかりませんが...
私はわんちゃんの状態と飼い主さんとの信頼関係によると思っています。わんちゃんの状態(苦手なことなど)は日頃からトレーニングすると良くなるし、トレーニングを通じて飼い主さんとの信頼関係ももっと深まります♪
なので、旅行が不安な方は、日頃からわんちゃんとトレーニングすることを意識してみましょう(๑• ㅂ• )و✧
行き先を工夫することも大切です。
例えば、吠えがひどい子でも、車で大自然の中へ連れていってキャンプするのなら楽しめるかもしれない。
とにかく、ケースバイケースなので、わんちゃんを一緒に連れていきたいという気持ちを大切に、前向きに考えてもらえたらと思います(*˘︶˘*).。.:*♡
犬の寿命は15年ほど。長くなったとはいえ、あっという間。この子たちにとっての1日は、人間なら約5日分にあたります。7日間ペットホテルに預けるということは、人間なら1ヶ月の間、ひとりで過ごすことに等しいから。旅行に一緒に連れて行く、お留守番させる、どちらであっても、わんちゃんにとってストレスにならない方法を選んであげたいですね。
わんちゃんのお留守番についてはこちらを読んでね